今回はAlmaLinux8でruby2.6以上をインストールする方法について解説致します。
■既存バージョンの削除
初めに既存バージョンの削除を行います。
記事執筆時点ではデフォルトバージョンはruby2.5がインストールされておりました。
下記コマンドを使用し削除します。
dnf remove ruby ruby-libs ruby-devel rubygem-*
次に下記コマンドを使用し依存関係等をデフォルトの状態にリセットします。
dnf module reset ruby
■デフォルトバージョン確認
次に下記コマンドを使用しデフォルトバージョンの確認を行います。
dnf module list ruby
上記を実行すると下記のように表示されます。
2024年、5月時点のAppStreamリポジトリでは2.5がデフォルトバージョンとして指定されておりました。
AlmaLinux 8 - AppStream
Name Stream Profiles Summary
ruby 2.5 [d] common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 2.6 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 2.7 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 3.0 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 3.1 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
■デフォルトバージョン変更
それではデフォルトバージョンの変更を行っていきます。
下記コマンドを使用し2.6を有効化します。
コマンドはご利用したいバージョンにあわせてご変更ください。
dnf module enable ruby:2.6
再度、「dnf module list ruby」を実行すると上記にて指定したバージョンに[e]がついています。
AlmaLinux 8 - AppStream
Name Stream Profiles Summary
ruby 2.5 [d] common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 2.6 [e] common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 2.7 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 3.0 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
ruby 3.1 common [d] An interpreter of object-oriented scripting language
■インストール
設定変更が完了しましたので次にインストールを行っていきます。
下記コマンドを使用しrubyをインストールします。
dnf install ruby
■インストール確認
前項目のインストール作業が完了したら下記コマンドを使用しバージョンを確認してください。
ruby -v