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【初心者向け】AlmaLinuxでWi-Fiに接続する方法|コマンドラインで簡単設定

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AlmaLinux Wi-Fi ネットワーク コマンド Nmcli
目次

【初心者向け】AlmaLinuxでWi-Fiに接続する方法|コマンドラインで簡単設定
【初心者向け】AlmaLinuxでWi-Fiに接続する方法|コマンドラインで簡単設定

初めに
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Linuxサーバーや軽量な開発環境を扱う中で、「Wi-Fi(無線LAN)に接続したいけれどGUIが使えない」という場面に直面することがあります。

特にAlmaLinuxのようなRHEL系ディストリビューションを最小構成でインストールした場合、グラフィカルなネットワーク設定ツールが使えないことが一般的です。

本記事では、AlmaLinuxを利用し、nmcliコマンドを使ってWi-Fiへ接続する具体的な手順を例と共に解説いたします。

パッケージの導入
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AlmaLinuxでWi-Fiに接続するためには、ネットワークの制御を行う「NetworkManager」と、Wi-Fiインターフェースを扱うための追加モジュール「NetworkManager-wifi」の2つのパッケージが必要となります。

最小構成(Minimal Install)でインストールした場合、これらのパッケージが含まれていないことがあります。

以下のコマンドにて導入状況を確認することができます。

rpm -qa |grep "NetworkManager"

未インストールだった場合は、以下のコマンドで導入することが可能です。

dnf install NetworkManager NetworkManager-wifi

導入後は以下のコマンドにて自動起動を有効化してください。

systemctl enable --now NetworkManager

nmcliコマンドでWi-Fi接続
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nmcliコマンドは、NetworkManagerを操作するためのツールとなります。

GUIがない環境でも、無線LANの有効化・接続・ステータス確認などを行うことができます。

1.Wi-Fi機能を有効にする
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初めに以下のコマンドを実行しWi-Fi機能を有効化します。

nmcli radio wifi on

2.Wi-Fiを一覧表示する
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次に以下のコマンドを利用し現在接続可能なWi-Fiの一覧を表示します。

nmcli device wifi list

以下は上記コマンドの実行例となります。

# nmcli device wifi list
IN-USE  BSSID              SSID             MODE   CHAN  RATE        SIGNAL  BARS  SECURITY
*       *****************  HomeWiFi         Infra  6     130 Mbit/s  75      ▂▄▆_  WPA2
        *****************  Free_WiFi        Infra  11    54 Mbit/s   50      ▂▄__   WPA2
        *****************  HiddenNetwork    Infra  1     54 Mbit/s   30      ▂___    WPA3

※記載内容はダミーとなっています。

以下は各項目の説明表となります。

列名 説明
IN-USE 接続中のネットワークには * が付きます
BSSID アクセスポイントの一意な識別子名(MACアドレス)
SSID ネットワーク名。隠しSSIDは空欄または -- で表示されます
MODE 動作モード。通常はインフラストラクチャ(Infra)モード
CHAN 無線で使用しているチャネル番号
RATE サポートされる最大通信速度(Mbit/s)
SIGNAL 信号強度を 0–100% で表した数値
BARS 信号強度の簡易グラフ(▂▃▄▅▆▇█)での表示
SECURITY 暗号化方式

3.Wi-Fiに接続
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最後に以下のコマンドを利用しWi-Fiに接続します。

nmcli device wifi connect <Wi-Fi名> password <Wi-Fiパスワード>

以下は先ほどの例「HomeWiFi」に対してパスワード aaaaa を指定して接続する方法となります。

nmcli device wifi connect "HomeWiFi" password "aaaaa"

4.接続確認
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Wi-Fi接続が正常に行われたかを、以下のコマンドで確認することが可能です。

nmcli connection show --active

以下のように、NAME 欄に HomeWiFi が表示されていれば、接続がアクティブであることがわかります。

NAME      UUID                                  TYPE  DEVICE
HomeWiFi  3456abcd-1234-5678-90ab-cdef12345678  wifi  wlan0

また、ネットワークインターフェースの詳細と割り当てられたIPアドレスは ip a コマンドで確認できます。

ip a

以下は上記コマンドの実行例となります。

# ip a
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
       valid_lft forever preferred_lft forever

2: wlan0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP group default qlen 1000
    link/ether **:**:**:**:**:** brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.1.100/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic wlan0
       valid_lft 86398sec preferred_lft 86398sec

※記載内容はダミーとなっています。

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