はじめに #
Linuxサーバーの管理において、パッケージのインストール状況を把握することは非常に重要です。
本記事では、dnf
を使ってインストール済みのパッケージを確認・検索する方法を、初心者向けにわかりやすく解説します。
dnfとは #
dnf
は、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)やその派生ディストリビューション(AlmaLinux、Rocky Linuxなど)で使用されるパッケージ管理システムです。
従来の yum
の後継として、より高速で信頼性の高い依存関係処理が特徴です。
以下のような操作が可能です。
- パッケージのインストール
- アップデート
- 削除
- 検索
パッケージ一覧の表示 #
現在システムにインストールされているすべてのパッケージは、以下のコマンドで確認できます。
dnf list installed
出力されるリストには、パッケージ名・アーキテクチャ・バージョン・リポジトリが表示されます。
インストール済みのパッケージから絞り込みを行う方法 #
全パッケージの一覧から目的のものを探すのは困難なためgrep
コマンドと組み合わせて絞り込み検索するのが一般的です。
dnf list installed | grep パッケージ名
検索例 #
今回は例として「httpd
」パッケージを検索した例をご紹介します。
絞り込みは以下のコマンドを使用します。
dnf list installed |grep “httpd”
実行すると、以下のような出力が表示されます。
内容は環境によりバージョンは異なります。
httpd.x86_64 2.4.37-47.module_el8.3.0+561+97f0b57c @AppStream
httpd-tools.x86_64 2.4.37-47.module_el8.3.0+561+97f0b57c @AppStream
各項目の意味は以下となっております。
項目 | 説明 |
---|---|
httpd.x86_64 |
パッケージ名とアーキテクチャ(この場合は64bit版) |
2.4.37-47... |
インストールされているバージョンとリリース情報 |
@AppStream |
このパッケージがインストールされたリポジトリ名(AppStreamなど) |