はじめに #
Postfixは多くのLinuxサーバーで利用されているメール転送エージェントとなります。
本記事では、Postfixの設定ファイルに構文エラーがないかをチェックする方法について解説します。
基本的なチェック方法 #
Postfixには、設定ファイルの文法を確認する専用コマンド postfix check
が用意されています。
設定変更後のミスを未然に防ぐために、設定後には必ずこのチェックを実施することをおすすめします。
rootユーザー #
rootユーザーで実行する場合は以下のように実行可能です。
postfix check
sudoを使う #
一般ユーザーでsudoを使う場合は以下のように先頭に「sudo
」を付与する事で実行可能です。
sudo postfix check
再起動 #
文法に問題がない場合は何も表示されません。
問題がなければ下記コマンドにて再起動可能です。
systemctl restart postfix
エラーがある場合 #
文法に問題がある場合は以下のようなエラーが表示されます。
$ postfix check
postfix: fatal: /etc/postfix/main.cf, line 741: missing '=' after attribute name: "testerror"
上記の例では「/etc/postfix/main.cf
」の741行目にて構文エラーが検出されていることが分かります。
このような状態でpostfix
を再起動した場合、構文エラーのある設定ファイルが読み込まれ、起動に失敗する可能性があります。