初めに #
今回はLinuxでRust環境構築を行う方法について解説いたします。
より詳細に確認したい方は下記の公式マニュアルをご確認よろしくお願いいたします。
公式ドキュメントサーバーへSSH #
Rustのインストールはサーバーのコンソール上で行います。 対象のLinuxサーバーにSSHで接続してください。
インストール #
初めに下記コマンドを実行します。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh
上記実行後下記の様なインストールオプション選択画面が表示されます。
▼原文
1) Proceed with installation (default)
2) Customize installation
3) Cancel installation
▼翻訳
1) インストールを進める (デフォルト)
2) インストールをカスタマイズする
3) インストールのキャンセル
特別な要件がない場合は、デフォルト「1」指定で問題ないかと思います。
パスを通す #
インストール完了後、以下のコマンドを実行して環境変数を設定します。
これにより、cargoやrustcなどのRust関連コマンドが使用可能になります。
source $HOME/.cargo/env
インストール確認 #
インストールが成功したかを確認するため、以下のコマンドを実行してバージョン情報を表示します。
rustc --version
cargo --version
問題なくインストールが完了している場合、以下の様にバージョン情報が出力されます。
rustc --version
rustc 1.83.0 (90b35a623 2024-11-26)
cargo --version
cargo 1.83.0 (5ffbef321 2024-10-29)
以上で環境構築は完了となります。
構成について #
Linux環境で rustup
を使用して Rust をインストールし場合、ディレクトリ構成は以下のようになります。
$HOME/
├── .cargo/ # Cargo関連のファイルやバイナリ
│ ├── bin/ # 実行ファイル(cargo, rustc, rustup など)
│ ├── env # 環境変数設定用スクリプト
│ └── registry/ # crates.ioのキャッシュやメタデータ
└── .rustup/ # rustupによるツールチェーンやメタデータ
│ ├── downloads/ # ダウンロード済みのインストーラーファイル
│ ├── settings.toml # rustupの設定ファイル
│ ├── tmp/ # 一時ファイル
│ ├── toolchains/ # インストールされたRustツールチェーン
│ └── update-hashes/ # アップデートのハッシュ情報
└── .profile
環境変数は.profile
にて以下の様に指定されます。
. "$HOME/.cargo/env"
$HOME/.cargo/env
にてexportが指定されコマンドとして利用できるようになっております。
export PATH="$HOME/.cargo/bin:$PATH"